モナカの愛した数式
どうも、モナカのお世話係です。
今朝カーテンを開けると久々にもすっと雪が積もっておりました。
とはいっても15cmくらいです。日中かるく雪かきをしました。アパートなので自分の駐車場あたりだけ。
幸か不幸かずーっと毎日どん冷えなので雪は降った時と変わらず、乾いた軽い雪なので雪かきも楽な方。
降ったり止んだりなので、夜また様子を見てまた雪かきするか否か決めようと思います。
今日はまた本を返しかつ借りに、はるばる歩いて図書館へ行ったのに。
今日に限って臨時休業でした……。_| ̄|○
残念、借りられませんでした。次回歩くための理由ができたので、よしとしましょう。
今回借りた中で一番沁みたのはこちらでした。
なんてったって「本屋大賞」第1回目受賞作品です。読書の第一歩目はすぐ決まりました。
実は、映画化された時にお世話係、観ています。役者が好きな人たちだったので。
ですので内容は何となく大まかに覚えていて、とても優しい映画だったなぁと思いながら借りました。
改めて原作を読むと、惜しみない愛情、時を経ても変わらない想う気持ち、そして実は美しい数字の世界、それらが文章から溢れだしていました。
私は前にもここで書いた気がしますが、
中学で大嫌いな数学教師(今で言うセクハラ発言を平気で中学生にしまくってたクズ男でしたねぇ)にあたってしまったので、一気に数学に拒否感を持ち成績も自らの手で落としました。
ですので学生時代にこの本に出会っていたら良かったのに、と思います。
あでも、この本が出た時はもう自分大人だ。
せめて、この博士と同じくらい、優しくゆっくりと私に数字の美しさを教えてくれる何かがそばにあったら良かったのになぁと思います。
そして主人公の女性も、決して幸福とは言えない環境の中でずっと生きてきた女性です。
嫌になること、絶望することもあったはずなのに、息子のルートはとても子どもらしく成長してるし、女性は仕事を、ただ仕事を精一杯こなして生きていて、そんな二人が博士を傷つけまいとする気持ちが、とてもとても温かくてすっかり一緒になって博士の家へ入り込んでいる気分で読んでいました。
……こういうのってネタバレしてもいいんですかね?
ネタバレになってしまうかもしれませんが、
映画では確か、冒頭で大人になったルートが教壇に立って子どもたちに話しはじめる所からスタートしたと記憶してるんです。
しかし原作では、最後の最後で、ルートが数学教師になりましたよ、と博士に伝えてたんです。
私はここが一番、嬉しかったところです。
そうか、原作は最後にルートが決めた未来が分かるんだなぁ。
その時、私はゆっくり読書ができるだろうと某リーズナブルな飲食店で読んでいたので、読破した時はうっかりメソメソと泣いてしまいました(笑)
一人アラフォーが泣いてるぜ、、、と怪しさMAXだったに違いありません。
これは私が年をとったからでしょうか。
いつか今度は未亡人の視点からの博士たちのこと、読んでみたいなと思いました。
ああいいものを読ませて貰ったなぁ!と清々しい気持ちで本を閉じることができました。
やっぱり私はこういう、淡々と日常生活を送る話が好きだなぁ。と再確認。
あまりにもファンタジーというか、喩えが多彩だったり、その人個人の独特な感覚を現実のように織り交ぜてある文面は、ちょっと苦手だということに今回借りた図書のいくつかで気付きました。
うーん、想像力が乏しいからなのでしょうか……。修行が足りないということですかね。
また次回、本屋大賞主軸でさがしに行こうっと。
モナカさん、あなたの好きな数式はなんだろう?